お客様を増やす目的は?
演奏会を開くのであれば、たくさんのお客様に来てもらいたいのは皆さん同じだと思います。
ただ、そのお客様に来ていただく目的が違った場合、その宣伝方法も大きく違ってくることでしょう。
目的は大きく分けてこの2つが考えられます。
- お客様を増やして収入を増やしたい!
- とにかくたくさんのお客様に聴いていただきたい!
「1」の場合、宣伝の他に楽団の実力が大きく絡んできます。お客様にチケットを買っていただく前提なのですから、
その見返りに感動を与えないといけません。
聴衆から見る「プロ」と「アマチュア」への期待には大きな相違があります。プロオーケストラのコンサートに行くのは、
高いお金を払って前売り券を買い、大きな期待を持ちながら楽しみたいから行くわけです。
例えばSMAPのコンサートに行くのと感覚的には変わらないと思います。
アマチュアは違います。知り合いが出ているとか、会場が近くて無料だから行ってみるか、
とか明らかに期待しているものが違うのです。がんばっている姿を見るのが楽しいという考え方もあるでしょう。
プロ野球を見ないで高校野球を見る人がいるのと似ていますね。
その種類が違う期待の中で、アマチュアが「収入を増やしたい」という欲求を絡ませると非常に中途半端な状態になります。
チケットを売りたいのだから無料で配る量は最小限にするだとか、席は指定席にするだとか、
広報に制限がはいるのです。もしかするとプロオーケストラの広報と似てしまうかもしれません。
広報が制限されると言うことはその他の要因でお客様を呼ぶ、つまり相当演奏が「上手」
くなければならないということになります。アマチュアが収入を目的にすると、
多かれ少なかれ広報の制限と技術的なしがらみにがんじがれめにされ、上手くいかないことが多いのです。
自分の団体がセミプロ、もしくはたまにプロよりすごい演奏をする団体で無ければ、
お客様を呼ぶ目的を「2」に設定し、これから本サイトでお話しする広報の方法をお勧めします。
おそらく大部分のアマチュア団体がこれに当たるのではないでしょうか。