演奏会は団員を募集する場でもあります
演奏会を聴いて一緒にやりたいと思う人はたくさんいると思います。また、入りたいと思っていて、
試しに演奏を聴きにいく人もいると思います。団員を増やす方法としては色々ありますが、
一つだけ団体が変わる転機になった例を紹介しましょう。
私の知り合いのアマチュアオーケストラは、それまでブラームスやドヴォルザークなど、
どちらかと言えば無難な曲をやっていました。ただ、幹部も世代が交代した結果、
「もっと!」という欲求が出てきていきなり「バーンスタイン」の曲をやり、ホールも大きなホールに変更しました。
あれから数年経ちましたが、団員は30人増、マーラーなどの曲もやり、演奏もどんどん良くなっています。
団費収入も大幅に増えたので、運営がとても楽になったようです。
アマチュアには色々な人がいて、それほどがんばらなくても楽しければいい人や、
大きなホールでもっと色々な曲をやりたい!という人など様々です。この例では後者の人たちのお眼鏡にかかったわけですね。
これは選曲に団の情熱が込められているのが多くの人に伝わったのだと思います。
やっぱり情熱がある楽団でやりたいですもんね。
吹奏楽の場合、吹奏楽コンクールで入賞すると団体が変わりますが、オーケストラでは大規模なコンクールが無いのでそれは難しいです。
その情熱をどう外に出すか、もちろんこの団体の場合は演奏が良かったのが勝因だとは思います。
皆さん情熱をもってやってきていると思いますが、たまにはそれを外に出してはいかがでしょうか。
少々冒険になりますので、成功する保障は無いですが、その辺はアマチュアなので多めに見てくれるでしょう。軌道修正も簡単です。