チラシとポスター
コンサートはまず知ってもらうことから始まります。知ってもらって初めて聴きにいこうか考えられるのです。
そのためにはまずチラシとポスターが必要ですね。
1.デザイン
世間一般の広告と同様、デザインで見てもらえるかどうかが大きく変わります。
でも音楽をやっているんだから大体の人は素人。ではどうやってそれらしく見せればいいんでしょうか。
・コンセプトを決める
今回の演奏会のコンセプトは何でしょうか。例えば映画音楽とかフランスやロシアなどどこか国の音楽を集めてみましたとか。
それに沿ったデザインを目指しましょう。
・写真を使う
描けないのであれば本物を使いましょう。コンセプトに合ういい写真であればそれらしく見ることができます。
ただ、カラーにしたり細かい写真になると印刷料が高くなるのでご注意ください。
・絵は描かずに図形と文字で
素人に絵のセンスを求めるのは酷です。中途半端に絵を使うと安っぽくなり演奏会の品位を落とします。
センスがあれば図形と文字でも充分かっこいいデザインを作ることができます。
・楽団としての統一デザイン
優れたデザインを団のデザインとしておいて、それを使い続けるというのも効果があります。
それであれば最初だけある程度デザインにお金を使ってもいいでしょうし、
定着すれば「そのデザイン=楽団」という公式がお客様に成り立ち、宣伝効果も上げることができます。実際、
この方法で大きな効果を上げていたアマチュアオーケストラがありました。
2.ポスターを貼る
都会でポスターを貼るのは非常に難しいです。どこに貼るのも許可が要りますし、
駅はお金が必要なところもあります。となると、公共施設の掲示板や、地域の掲示板などに限定されてしまうことになります。
そこで学生さんにお勧めなのは、ポスター貼りをお店にお願いに行くことです。団員全員で行い、
担当の駅を決める。駅の周辺のお店にお願いに回り、最低3から5枚貼ってもらうようにする。
貼らせてくれたお店には招待券をプレゼントして、そこからも集客を図る。
これは大人が頼みにいくと利害というか見返りという話をなり、上手くいかない可能性がありますが、
学生だと大体大目に見てくれます。特に商店街だと個人商店が多いため快く貼らせてくれる上、
チケットをあげるとコンサートの常連さんになってくれる可能性もあります。
この方法をやっている楽団に話を聞くと、一回の演奏会でこの方法でプレゼントした方々から100人以上集客があるそうです。
労力はかかりますし、団員への説得は難しいですが、この効果は絶大です。
3.チラシを配る
チラシの配付方法は以下の方法が考えられます。
- 他団体の演奏会への挟み込みを行う
- 公共施設に置く
- 招待券送付時に同封する
- 公共掲示板などに貼る
- 団員に配布してもらう
挟み込みについては、アンケートの結果などから総合すると、多くのチラシを用いる割には効果は少ないのが実状のようです。
直近のコンサートへの集客という意味では効果は薄いかもしれませんが、長い目で見ると、
団体の活動を広報するという意味では効果があると思います。
どちらにしろチラシは配ってナンボの世界です。演奏会の広報と言う意味もありますが、
団体の活動の広報と思って、大きな効果が無くてもできるだけ多くの場所に、たくさん配るほうが良いでしょう。